『パレスチナは国家か?』

2020年11月 2日

 

パレスチナが外国から輸入する、物資にかけている輸入税は、イスラエル政府が徴収いて、それをパレスチナ自治政府に渡す、という方式をとっている。何故そうなったのかといえば、輸入する港がイスラエルだからであろう。

 いずれにしろ、なんとも締まらない話ではないか。やろうと思えば、ヨルダン川西岸に入る段階でも、かけられるわけだし、ガザも然りだ。何のことは無い面倒なことが嫌いで、イスラエルにやってもらっているのではないか、と思えてならない。

 今度はそれを受け取る段階で、イスラエル側が受け取るべき、違反金や手数料を取ろうとすると、パレスチナ自治政府はごねて、受け取らないと言い出すのだ。今年も1月からいままで受け取らず、金が無くなってきたので、そろそろ受け取ろう、という姿勢らしい。

 パレスチナ自治政府の議会担当大臣であるガーネムが、今月末から税金を受け取り始める、と言い出したということのようだ。ふざけるんじゃないと言ってやりたい。

 パレスチナが1948年以来、国家になりえていないのは、こうしたデタラメな管理だからではないのか。金に困ればアラブ諸国にたかり、イスラエルや欧米諸国にたかってきたのだ。そしてその金が手に入ると、パレスチナ自治政府の幹部で、まず分配するという方式なのだ。

 これではギャング団か山賊の集団ではないか。一般のパレスチナ人は、その後に残った金を、少しずつ分けてもらっているということだ。こんなことでは100年経ってもパレスチナ国家はできまい。

 トランプ大統領が再選され、イスラエル・パレスチナ問題を、解決にもって行った後の、パレスチナ側の反応を見たいものだ。