在トルコ・アメリカ大使館は、トルコでのビザ発給を、停止することを決定した。これはトルコでのテロ攻撃の危険を、重視した結果だ。同時に、在トルコ・アメリカ外交官の行動も、規制することにした。
それは、トルコでアメリカ人が人質にされたり、テロ攻撃を受ける危険性が、高まっているという判断からだ。なかでもイスタンブールは、危険度が高いようだ。以前2017年の暮れ、新年パーテイがイスタンブールの、ナイト・クラブで開催された時は、IS(ISIL)による単独犯で銃撃が起り、39人が銃殺されている。
今回のアメリカ大使館の動きは、トルコ警察が、アンカラのアメリカ大使館の入り口で、爆弾テロが起こったことから、始まっているようだ。
しかし、それにしてもアメリカの対応が、厳し過ぎるような気がするのだが。今回のアメリカ側のテロ対応による、ビザの発給停止の背後には、アメリカ政府のトルコに対する、しかるべき意図が、あるような気がするのは、かんぐり過ぎであろうか。
アメリカとトルコの間には、現段階では、幾つもの問題が存在している。そのほとんどの原因は、エルドアン大統領の強硬な、対外対応によるのだが、アメリカにとって、それらの強硬対応策は、決して気持ちのいいものではあるまい。
アメリカがトルコに対して、ビザの発給をを停止したということは、直ちにトルコ・リラに影響が出ようし,外国からのトルコ向け投資も激減しよう。その反応が気になるところだ。