トルコで長い期間に渡って中東の空軍基地として、アメメリが使用してきたインジルリク空軍基地を捨てるようだ。このニュースは既にお伝えしたが、今度はイスラエル発で出てきているために、その信頼度は高いのではないか。
イスラエルのDEBAKFILEという報道機関があるが、このニュース・ソースによると、アメリカはトルコのインジルリク空軍基地を捨て、ギリシャのクレタ島あるいはアラブ首長国連邦に、基地を移す模様だというのだ。
9月29日に中東を訪問しているポンペオ国務長官が、ギリシャのキリアス・ミツソタキス首相を討議し、ポンペオ氏はトルコから米軍をギリシャのクレタ島に移転し、そこのソウダ港を海軍基地に、したいということだ。
あるいはポンペオの考えでは、アラブ首長国連邦に移転することも、ありうるというのだ。その場合はアラブ首長国連邦が支配している、ソコトラ島も基地になるということだ。これは米軍の核兵器をNATO国から、アラブ首長国連邦に移転するという、重要な意味が含まれている。
この米軍の移転が決定すれば、トルコの国際政治における立場は、急激に低下しよう。既に、トルコの通貨リラは下げまくっている。アメリカ軍がいないトルコは、もう投資先としての安心感が、無くなると言うことであろう。
このアメリカの計画が前進すれば、トルコは基地での仕事を失い、それに付随する消費も、無くなるということであり、外国からの投資も、激減するということだ。そもそも、エルドアン大統領とトランプ大統領との関係は、初対面のときから劣悪だった、と伝えている。トランプ大統領はエルドアン大統領を、信用出来無い無礼な人物、と評価していたのだ。
加えて、アメリカ政府は以前から、エルドアン大統領の暗殺も計画していた、という情報が流れている。それは充分ありうるだろう。この暗殺計画には、アメリカ政府内部の反対があり、実行されなかったということだ。
今後、アメリカ軍がトルコから出て行けば、アメリカはトルコに対する、何の配慮も必要が無くなり、なんでもありになるだろう。アルメニアとアゼルバイジャンとの間で始まった戦争では、トルコはアゼルバイジャンに大量のドローンと、その他の兵器、傭兵を送り込んでいるといわれており、この戦争は宗教戦争の色彩を帯びてきている。
既にアメリカやヨーロッパ諸国、ロシアはアルメニア支持の色を濃くしている。この先のエルドアン大統領の状況はどうなって行くのか、大きな関心が寄せられるところだ。