シリアに駐留するアメリカ軍が、このところ増派されて、強化しているようだ。その場所はシリアの東部、ユーフラテス川に隣接する石油地帯だ。それだけにアメリカ軍の意向は、生臭い推測を呼んでいるようだ。
これはロシア軍のユーフラテス川東岸での、増強に対抗する目的だ、とアメリカ軍側は説明している。アメリカ軍はレーダーを増やし、偵察航行も増やしている、と伝えられている。
また、アメリカ軍はIS(ISIL)との戦闘に、備えるものだとも説明している。そして、アメリカ軍はいずれの国とも、戦闘をする気は無いが、連合軍を守る必要がある、と言っている。増強兵員数は500人で、東シリアに展開している。
そして、ロシアを含む他国軍に対して、冷静に行動し軍事衝突を、生み出すべきではないと語っている。しかし、ロシア軍はシリア軍を、支援しているに過ぎないのだ。アメリカはアフガニスタンでの経験を、忘れてしまったのであろうか。
アメリカがシリア政府軍に対抗する、クルド・ミリシアのSDFを支援していることは、周知の事実だ。こうした形で、アメリカ軍がシリアに居座ろうとすれば、当然、シリア側からは攻撃があろう、と想定すべきであろうし、ロシア軍がそれを支援することも、予測されよう。
どうもアメリカは欲に駆られて、シリアの石油を盗掘するために、危険な方向に動いているようだ。