『ブルキナファソでISが金狙う』

2020年9月 6日

 

 アフリカの中央部に位置するブルキナファソは、かつては綿花などを生産する農業国であったが。いまでは金鉱脈の開発が、主たる外貨獲得の手段となっている。その金を狙ってジハーデスト各派が、この国に侵入し、1,4億ドルの利益を得ている。

 ブルキナファソの社会経済研究所の、オロ・カンボウが言うには、中央政府の力が弱いために、こうしたジハーデストの蛮行を、止めることが出来無いでいるということのようだ。

その結果ブルキナファソは全体で、11億ドルの損失をこうむっているということだ。ブルキナファソの産金量は、2007年の段階では、0,4トンであったが、その後、2018年には52トンにまで増えている。そして、2018年には同国の経済の、11,4パーセントを占めるに至っている。

 この金産出の仕事に関わるブルキナファソ人の数は、直接関与している者が9200人、間接関与者は26,100人だと報告されている。準関係者の数は150万人にも達している。

 ジハーデストの侵入で犠牲になった、ブルキナファソ人の数は1100人、100万人以上の住民が、隣国のマリなどに逃れているということだ。そのブルキナファソの敵のジハーデストとは、アルカーイダでありIS(ISIL)の戦闘員たちだ。

 彼らジハーデストの活動資金は、外国の企業や非営利団体から、提供されているとブルキナファソの専門家は語っている。この国に進出していたイギリス企業は、未だに借金を返済していないとうことだ。このことはブルキナファソ政府にとっては、解決が急がれる問題だ。

 イギリスがこうした支払い、遅延を起こしているのは、ブルキナファソばかりではなく、イランに対してもだ。ただイランに対する支払いは、実行される取り決めが、最近出来ている。

 アルカーイダにしろIS(ISIL)にしろ、何処までも進出し、金を稼いでいるようだが、実は宗教的信条からではなく、あくまでも金を稼ぐことに目的があり、それは欧米企業や政府の利益を、後ろから支えている、ということであろう。