『イスラエル他のアラブ諸国とも秘密交渉進展』

2020年8月31日

 イスラエル政府はアラブ首長国連邦との、関係正常化に続き、他のアラブ諸国との関係正常化に向け、秘密交渉が行なわれていることを、明らかにした。アラブ首長国連邦との間では、既にELAL(イスラエルの航空会社)との間で、直行便が飛び始めている。これは8月14日に交わされた、関係正常化の成果の一つであろう。

 これは、サウジアラビアの領空を、通過するものであり、サウジアラビアは既にその事を、黙認することになった、ということだ。サウジアラビアとイスラエルとの間では、以前から秘密交渉が行なわれているが、その成果が現れたということであろうか。

 ネタニヤフ首相は『今日のブレーク・スルーが、明日には他のアラブ諸国との間でも、実現する。」と語っている。そうした反応は他のアラブ諸国からも、あるということだ。そこでイスラエルが考え、かつアラブ諸国が望む、イスラエルとの協力だが、多岐に渡るようだ。例えば、航空部門、観光部門、貿易部門、医療部門、エネルギー部門、治安部門といった具合にだ。

 イスラエルとアラブ首長国連邦との間では、既にイスラエル製品の輸出が、決められており、今後は拡大していくことであろう。アメリカのクシュネルも『今日あることは希望的であり、その希望は地域に拡大していこう。』と語っている。

 イスラエルのリブリン大統領も『アラブやムスリム諸国との関係は促進され、暖かい関係になっていこう。そして平和な関係が成立して行こう。』と語っている。

 これまで長い間破れなかった、アラブ諸国とイスラエルとの敵対関係は、アラブ首長国連邦の決定により、大きく改善するということだが、ある意味では当然の結果であろう。問題は強硬派の国や、反イスラエルの組織の動きだ。

 部分的には今後、アラブ首長国連邦に対する、反対テロが起こったりしようが、それは限界のあるものであり、長期化はすまい。時代は変わったのだ。