『イラク首相まだアメリカの支援必要』

2020年8月19日

 

 イラクのカデミ首相は、アメリカの支援がまだ必要だ、と語った。これはアソシエイト・プレスとのインタビューで語られたものだ。彼に言わせると、カデミ政権に対する攻撃はデイリー・ベースで続いている、ということのようだ。

 今週中に、カデミ首相はトランプ大統領と、会う予定であり、具体的な協力関係はそのときに討議されよう。

 今年はイランのスレイマーニ将軍が、イラクのムハンデスと一緒に、アメリカのドローンンで暗殺されている。3年前にイラクはIS(ISIL)打倒宣言をしたのだが、未だにスリーパーの攻撃が続いており、特に北部イラクでは被害が大きい。

 カデミ首相はアメリカとの協力で訓練をし、武器も装備する方針だ。空陸両方の武力を強化する方針でいる。

 カデミ首相が語るには、イラクの経済が石油依存であり、石油価格は国際的に下がっており、苦しい状況にあるということだ。その事に加え、コロナの蔓延もイラクを苦しめている、ということだ。

 こうしたなかで、政府は公務員の給与カットを、進めており、他方では、ミリシア・グループが毎日のように、政府施設をロケット攻撃している。なかでもグリー・ゾーンへの攻撃は酷く、アメリカ大使館や他の国の外交官も狙われ、負傷者も出ている。

 こうした犯行のなかで、イラクのコメンテーターのへシャームや、ドイツのヘッラ・メウイスも人質に取られている。カデミ首相はこうした状態を前に、治安の強化が必要である事を強調し、阻止する方針だ。

 イランの支援を受けるカターイブ・ヘズブラの活動も激化しており、彼らはロケット攻撃をしている。イラク政府といてはイランとの関係を調整しながら、良好な関係を維持し、他方ではイランの支援下にある、カターイブ・ヘズブラなどを掃討しなければならない、という難しい立場に、立たされているのだ。