『エルドアンに嫌なニュース二つ』

2020年8月18日

 エルドアン大統領が激怒するニュースが、二つ流れている。一つは彼の政党AKPに対する支持が、33パーセントに下がったことだ。これまではエルドアン支持が35パーセントは固定しており、それにどれだけ積み重ねるかということが、彼に対する評価だと言われてきていた。 

 今回の調査結果では、それが33パーセントに下がっているわけであり、2パーセントの減ということだ。同様にAKPと強い関係にある、MHPも支持を減らし、6パーセントとなっている。野党最大のCHPも支持を減らし、20,5パーセントとなっているが、これはCHPの元党首が分離し、新党DEVAを結成した結果であろう。

 もう一つのエルドアンが激怒するニュースは、アメリカがエルドアン体制を打倒すべく、クーデターを計画していたということが、バイデンの証言で明らかになったことだ。これらはトルコのロシアとの関係に、アメリカが懸念を持ったことや、トルコ国内のクルドに対する弾圧などが、原因だったとされている。

 この二つのエルドアンにとって、極めて不愉快なニュースが、同時期に出てきたことは、述べるまでも無く、アメリカによるエルドアン体制への揺さぶりということであろうか。あるいはそれは、考え過ぎなのであろうか。