『やっと出てきたシリア・コロナの詳細』

2020年8月10日

 

 シリアではコロナがどうなのだろう、と気にかかっていた。この国もアメリカによって、散々な目にあっていることと、イラン同様に、制裁を受けているからだ。そんな情況でコロナが広がり始めれば、対応のしようが無くなり、多数の人が罹病し、死ぬことになろうからだ。

 ここに来て、そのシリア国内の、コロナの状況が伝えられてきた、状況は想像してきていたように、惨憺たるもののようだ。政府の発表によれば、罹病差の数は999人、死者の数は48人だということだ。

 そして、この感染者を受け入れる、病院の数は少なく、既に限界に達している、ということであり、感染者は病院に入るとことも無く、自宅で死を待つしか、無いようだ。そしてシリア国民はいま、最悪の危険な状況にあり、何時感染するか分からないのだ。

 政府は25000のベッドが、用意されていると言うのだが、入院出来ないのだ。ダマスカス大学の医学部長ヌブガ・アルアワ教授が語ったところでは、全ての政府系病院は満室状態になっており、新患者を受け入れられない、ということだ。

 現在、シリアにはロシアと中国から、支援が送られているが、両国は医療活動を、直接的に行っているようだ。政府としてはジムを閉鎖し、スポーツ・センターを閉鎖し、サマー・スクールを閉鎖するしか、打つ手が無いのだ。

 シリアのコロナ感染者の数は、政府発表よりも、もっともっと多いはずだ。医師会の語るところによれば、15万人程度の感染者がいるだろう、ということだ。

 こうした外国のニュースを読んでいると日本人はもっと真面目にコロナに対応すべきであろう。いリアばかりか、レバノンでもエジプトでも、リビアでもイエメンでも、多くのコロナ感染者が出ており、死者も出ているのだ。