『これは蛮行だろうイスラエルモスクをバーやレストランに改造』

2020年7月30日

 イスラエルがヨルダン川西岸地域などで、使用されていないモスクをバーやレストラン、ショッピングモール、博物館などに改造して、使用しているという報告が、パレスチナ人によって、なされている。

 それは単なる言いがかりではなく、事実であろうと思われるが、そうであるとすれば、この問題は今後糸を引くことになるだろう。イスラム教徒にとって、モスクはバイトッラー(アッラーの家)という言い方もされている神聖な場所、そうでなくとも彼らが礼拝をしていた場所だ。

 この問題は今後、パレスチナ人だけではなく、世界中のムスリムの怒りを、買うことになろう。イスラエルのユダヤ人にしてみれば、使用されていない建物を使って、何が悪いか、ということになるだろうが、それは間違いだ。

 確かに、ヨルダン川西岸地区にあるモスクは、皆石造りであり、しっかりした建造物であり、手を加えれば十分に使用可能であり、しかも綺麗にできよう。表面部分を少しだけ削ればいいのだから、新たに建設するよりは、相当安価であろう。

 だが、こともあろうに、そのモスクをバーにするとは、どういう神経なのであろうか。イスラム教徒が酒を禁じられていることを、ユダヤ人が知らないはずがない。言ってみれば確信犯なのだ。

 これにトルコのエルドアン大統領が、噛みつかなければ、彼の言うイスラム主義は、見せかけだけということになろう。彼のような保守派でなくとも、世界のムスリムは相当腹を立てるのではなかろうか。

 もう一方のイスラム教の雄サウジアラビアは、どんな反応を示すのか、興味が持たれる。マレーシアもインドネシアもパキスタンもイスラム教では信仰が厚く、過激な国民も少なくない。

 イスラエルはあるいはユダヤ人は、世界中のイスラム教徒から嫌われることをした、ということだ。その付けが確実に彼らに向かい、世界中でユダヤ人は危険な立場に、立たされることになろう。

 なにやらユダヤ人が行っていることは、韓国人が日本に対して行っている難癖と、嫌がらせに共通する部分が、有るような気がするのだが。彼らはどちらも歴史を通じて、弾圧され差別されてきたので、共通部分を持っているということであろうか。同情するしかあるまい。