『イランが内外ともに騒々しい情況』

2020年7月18日

 ここに来てイランが内外共に、騒々しくなって来ている。国内では昨年の11月に、イラン南西部のベフバハンで始まったガソリン値上げ反対デモが、一端は鎮静化していたのだが、最近になってガソリン値上げ反対デモが、首都テヘランでも起こっているのだ。

 そのデモの規模は、相当なものになっている、と思われるのだが、遂に治安警察は催涙弾を使用し、デモ隊を排除する動きに出た。そのデモでは爆発物も使用され、21人が死亡した、と伝えられている。

 だが、イラン全体での死者の数は、数百人に上ると見られている。政府の公式発表によれば、死者の数は400人ということだが、非公式発表では1000人を超えている、、ということだ。

 イランではこうしたデモの一方では、外国(イスラエル?)によるサイバー・テロが行われ、核濃縮施設や病院、工場などの、重要施設が幾つも、爆発事故を起こしている。つまり、デモを外国が裏であおり、爆発事故は外国のサイバー・テロではなく、イラン国内の国民による犯罪だ、と塗布しているのであろうか。

 こうしたことから、イランでは軍が最高レベルの、アラート状態に入り、外国からの攻撃に備えている。そのなかでは、イランが独自で開発した幾つもの、新兵器が紹介されてもいる。

 なかでも、イラン空軍はアラートを最高のレベルに上げており、外国からのミサイル攻撃や戦闘機、爆撃機の攻撃を阻止するつもりのようだ。このなかでは、イラン製のドローンが、何処までその性能を、発揮できるかが、明らかになろう。

 当然こうした情況では、資金がものを言おう。イラン政府は韓国政府が、巨額の借金を支払わない、と厳しいクレームを付け始めている。イランに言わせると、韓国はアメリカの経済制裁を利用し、それを口実に全く支払いに、応じていないということだ。

 韓国は大量の石油・ガスをイランから輸入しているが、その代金は韓国の銀行に、凍結された状態に、なっているということだ。だが、韓国にその気さえあれば、医薬品、医療機器などは人道的ということで、イランへの引渡が可能なはずだ。

 トルコや中国、ロシアなどはアメリカの経済制裁に、影響を受けずイランとの取引を、継続している。イランは今後、韓国に対して、対応をもっと厳しくしていくことは、明らかであろう。