『コロナが中東諸国を滅ぼす危険』

2020年6月26日

 

 いろいろな問題が、中東から伝わってくるなかで、座視出来ない問題が、拡大している。それは述べるまでもない、コロナの影響だ。イランとイラクではこのところ、急激にコロナ感染者が増えており、それに伴って死者も、激増している。

 イラン政府は一方で産業が好転している、というニュースを伝え、ベネズエラへのガソリンや食料の援助が、うまく行っており、それをアメリカは止めることが出来ないでいる、と伝えている。

 イラン政府にしてみれば、仇敵のアメリカがイランの行動を、阻止出来ないでいるということが、自慢なのだろうが、それよりも国内のコロナ問題の方が、重要だと思えるのだが、どうもハメネイ師を始めとした、イラン首脳部にはそうした感覚が、無いようだ。

 一日一万人もの死者が出ており、感染者も過去に無いほどの数に、達しているにも関わらずだ。イエメンからも同じように、広大な空き地に並ぶ墓地の写真が公開されているが、イエメンは外国からの援助がなければ、破綻すると言われている。イランも然りであり、家族を失った人達の嘆きは、何処の国も同じなのだ。

 イラクもそうであり、前代未聞のコロナの拡大振りに、なす術も無く困惑しているだけだ。この国でも一日の感染者の数が、1万人レベルに達しており、死者も同様に激増している。イランにもイラクにも、これといった感染対策も、治療方法も無いのだ。

 加えて、トルコでも感染者の数は激増しているが、相変わらずこの国では、観光産業の復活を、最重要ポイントと考えており、航空機の発着を拡大し、外人観光客を迎え入れる準備に忙しいようだ。そんなことをしたら、いまよりもコロナ患者が増えることは、明白なのだが。

 しかし、最大の人口を抱えているイスタンブールでは、市長が莫大な予算を組まなければ、対応出来ないと言い、政府はそれを潰そうとしている。イスタンブール市長のイマモールは、50億リラがコロナ対策に必要だ、と主張しているのだが、そんな金は何処から来るのであろうか。既にトルコは資金難で、国家破産の地獄に向かいつつあるのだ。

 エジプトも然りであり、この国でもコロナが蔓延し、これといった対策方法は無い。かろうじて、これらの国々で実行されているのは、日本が進めたマスク着用ぐらいなものであろう。それ以外には、かんきつ類のコロンを、コロナ対応で取り上げたり、薬草を使ったりしている。

 イランでは必死にワクチンの開発を、急いでいるようだが、それが効果を発揮するという予想は、立て難いのではないか、プラズマの照射も語られているが、成田さんのお札ぐらいの効果しか、無いのではないか。

 コロナの実態は各国ともに、押さえて報道しており、感染者や犠牲者の実数は、分からないのが現状だ。それは公表数の3倍か5倍、あるいはそれ以上かもしれない。こうして国民が死亡し、人口が減っていった先に、何が待っているのであろうか。戦争という最終手段が、全ての問題をカバーしてくれる、と権力者たちは考えているのであろうか。