『アメリカ議員トルコ非難の文書ポンペオに』

2020年6月24日

 

 アメリカのボブ・メンデズ議員が、トルコを非難する書簡を、ポンペオに送った。その書簡によれば、トルコは東地中海海域において、アメリカの利益を損なう行動を、しているということだ。

 アメリカにとって、ギリシャ、キプロス、イスラエルとの関係は重要であり、東地中海海域の安定は、極めて重要なことだとした。ところがエルドアン大統領の行動は、アメリカのこの地域での利益を、犯すものであり、看過出来ないものだとしている。

 ボブ・メンデズ議員はトルコがロシアから購入した、S400についても非難しており、これは極めて危険だ、と書簡の中で指摘している。トランプ大統領はトルイコの動きが、アメリカにとって不都合である事を、理解している。

 リビアのGNA(セラジ政権)への軍事支援も、国連の武器禁輸条約に反するものである。また東地中海海域での行動も。国際合意に反するとして、見逃せないとした。この問題は単にギリシャ、キプロスの問題ではなく、国際法に反するものだと主張している。

 トルコのエルドアン大統領は国際法を無視し、ギリシャ、キプロスの主権を侵しており、我々が望む民主主義を犯すものだ。トルコはNATOのメンバー国として、民主主義のルールに沿って行動すべきだと主張している。

 アメリカは我々の法にそって、またアメリカの利益にそって、我々の同盟相手が、我々の法に従うように、すべきだとしている。

 この時期にアメリカの議員が、このような書簡をポンペオに、送ったということは、アメリカ政府内部にも、トルコに対する不満が、高まっているということであり、しかるべき行動を起こすように、国民世論を喚起している、ということであろう。

 その結果が出てきた場合、トルコはアメリカとの関係で、大きな問題が生じてこよう。