リビアは内戦の中にあるが。これまで、リビアの石油を、西側のセラジ首相側が押さえるか、東側のハフタル将軍側が押さえるかが、注目されていた。その最重要の課題に、一応の結論が出たようだ。
火曜日に、リビア石油(NOC)が石油を、輸出すると宣言したからだ。これはムハンマド・カリーファが指揮する、武装グループによって、油田が支配され、ここの従業員は、彼の支持に従うように、なったからだ。
シャラーラ油田はリビアで最も大きな油田であるが、ハフタル将軍のLNAがここの油田を占拠し、生産を止めていたものだ。ここからは、日産30万バーレルの石油が、生産されており、それが止まるということは、リビアにとっては資金難に、苦労する状態になる、ということだ。
先週の土曜日から、パイプ・ラインのバルブが開かれ始め、石油が流れ始めるようになっている、ということだ。これと合わせ、石油の貯蔵タンクの修理も、行わなければならない。
その貯蔵タンクの規模は、16000バーレルということのようだ。このタンクが壊れたのは、述べるまでもなく、戦闘の中での、破壊されるということが、起こった事だった。なお、シャラーラ油田はスペインの、レプソール社がジョイント・ベンチャーを、リビア側と結んでいる。
これ以外にもフランスのトタール社、オーストリアのOMV社、ノルウエーのイクノール社などもNOCと契約関係にある。
今回の石油再生産は、シャラーラ油田の他に、エルフィール油田も生産を、月曜日から再開している。
さて、結論だが。誰がこの石油生産再開を、実現したのであろうか。どうやら、ムハンマド・カリーファは、ハフタル将軍側の人物のようだ。その事は、今後のリビアの軍事情勢に、大きな影響を与えるのではないだろうか。
これに対して、トルイコ政府はどう、対応するのかが見ものだ。もし、セラジ首相側がハフタル将軍側に敗北すれば、トルコのこれまでの、セラジ首相側支援は、水泡に帰することになるからだ。