『エジプトにいまこそ支援を』

2020年6月 8日

 エジプトは人口大国の国だ。それだけに今回のコロナ禍では、多数の感染者が出、しかも死亡してもいる。だが、その対応策は極めて乏しい。そうは言っても、アメリカですら10万人以上の死者が、出ているのだから、無理もないことかもしれない。

 しかし、家族にしてみれば最愛の一員が、死ぬのだからそんな呑気なことは、言っていられまい。いまエジプイト政府が出来る、感染対策はマスクの着用と、手洗いぐらいなものであろう。

 それに加えて、エジプトではレモンなど、かんきつ類を採るようにという、指導もあるようだ。これはある程度の効果が、期待できるだろう。しかし、絶対的な効果など、期待出来はすまい。もうひとつは、これから暑くなれば、コロナも収まるだろう、という期待だが、それもある程度の効果はあろう。体温が40度以上になれば、コロナ菌も死ぬことが、期待されているからだ、

 ところで日本はというと、コロナはある程度抑えられているようだ。それはマスクと手洗いと、多数が集まったり、接近したりしないことによる効果だ。これではエジプトとあまり変わらない、と思えるのだが、効果が出ている。

 それは公衆衛生に対する理解と、生活の豊かさによるものであろうか。加えて、日本にはアビガンなどの、薬品も数種類ある。何とかその面でエジプトに、支援をして欲しい。そうでなければ、エジプト人はもっと死ぬことになろう。

 これまで日本人が、エジプトの遺跡を訪問し、多くのエジプト人の温かい、もてなしを受けてきている。そのお返しを考えては、どうだろうか。ピラミッド、エジプト博物館、ルクソ-ル神殿やアスワンダムを、訪れた日本人観光客の数は、10万人単位、あるいは百万員単位かもしれない。

 エジプトは世界的にも、文明の発祥地であり、最高の観光地でもある。そのエジプトを救うことは、世界に貢献することでもあろう。どうか日本の皆さんに立ち上がって欲しい、ただ自分のことだけを考えるのではなく、他の人達の置かれている、悲惨な情況にも目を向けて欲しい。

 ここで義捐金を募る、といえば簡単だが、それはあまりやりたくない。私がこのブログで訴えても、大した金額は集まるまい。在日のエジプト大使館への、励ましのメッセージや、日本政府への働きかけをして欲しい。それは確かな効果を生み出し、エジプト人を勇気付けることになろう。