『トルコがフィンランドにIS12人追放』

2020年6月 3日

 トルコ政府は国内にいる、IS(ISIL)メンバーを、フィンランドに12人追放した。このことによって、IS(ISIL)メンバーは出身国に、再追放されることになるだろう。これらのIS(ISIL)メンバーの出身国はドイツであり、デンマークであり、フランスであり、アイルランドだということだ。

 だが、トルコはそれでいいかもしれないが、フィンランドはそれを上手く出身国に、振り分け追放することが、出来るだろうか。この12人については、年齢、性別が明らかになっていないが、以前、トルコが追放した、あるいは追放を予定していた、IS(ISIL)メンバーは、年少者については、将来、トラウマによって、彼らがテロリストになることが懸念され、受け入れがスムーズには進まなかった、ということが起っていた。

 同じことは、今回の場合も起るのではないか。述べるまでも無く、ヨーロッパ諸国はいまコロナで大混乱している、そこに新たな難問を、受け入れるだろか。という疑問が沸くいて来る。

 ヨーロッパに限らず、各国は出来るだけ面倒な問題は、受け付けたくないのだ。だからといって、IS(ISIL)メンバーを隔離して、自国内に住まわせるということも、非人道的という非難を、受ける懸念が生まれよう。

 ヨーロッパはいま、人種差別、民族主義のうねりが、活発化しているが、それに輪をかけたのが、コロナであろう。さて、どうヨーロッパ諸国が、この問題に対応するのか、見物だ。