6月15日にトルコの首都アンカラで、IS(ISIL)関係者が多数逮捕された。アンカラの対テロ特殊警察は、アンカラでの取締りを強化していて、逮捕したものだ。この逮捕された者の合計は、10人で皆イラク国籍だった。
そのうちの8人は、既にIS(ISIL)との関係が、明確になっており、それ以外の二人については、取調べが進められている、ということだ。この二人については、早晩結論が出るだろうが、彼らもIS(ISIL)との関連があったことが、明らかになろう。
トルコはIS(ISIL)がテロ組織である事を、2013年の段階で明確にしており、以来、トルコはIS(ISIL)によって、何度と無く攻撃を受けている。例えば、そのうちの典型的なテロ事件は、10人以上の特攻部隊員による、攻撃だった。そのうち7人は爆弾攻撃、4人は武器での攻撃であり、その攻撃では315人のトルコ人が、負傷している。
そうした経験以来、トルコはトルコ国内でも外国でも、対IS(ISIL)攻撃を続けている。以来、トルコを狙ったテロ事件は減少していた。
今回の10人に達する、アンカラでのIS(ISIL)戦闘員の逮捕は、今後、トルコでIS(ISIL)による、テロ活動が活発化することを、予測させるものであろう。実際に、イラクやシリアでは、IS(ISIL)によるテロ事件が、最近になって増加傾向にある。
実際にはどうなるか分からないが、アメリカ軍はイラクで縮小することが、どうやらイラク政府との間で、話が付いているようだし、シリアのアメリカ軍は、シリア政府と軍による、攻勢を受けている。ここからも、アメリカ軍が後退することになれば、IS(ISIL)は今後、勢力を復活する可能性がある、ということではないのか。