『トルコの植民地主義と欧米の動向』

2020年5月27日

 世界がコロナ問題で大騒ぎしているなかで、リビアでは大きな変化が、生まれているのかもしれない、これまで明かされていなかった秘密作戦の、一部が暴露されつつあるのだ。

 これに先駆け、東リビアのハフタル将軍は、トルコを植民地主義の国と非難し『奴らは我々の富を奪うことを狙っている』と語っている。その通りであろう、これまでのトルコのリビア問題への関与は、地中海海底ガスの支配を、西側のセラジ政府と分割する、合意から始まり、軍や傭兵を送り込んでいる。

 これに対抗して動いているのは、アラブ首長国連邦、エジプト、ロシアなどだ。これらの国々はハフタル将軍側に立ち、空爆を繰り返してきている。これに対しトランプ大統領は、早急の停戦を呼びかけているが、あまり効果はあるまい。それは別にハフタル軍側を、非難しているものではないからだ。

 こうしたなかで『オパス・プロジェクト』が進められていること、が明らかになってきた。これはリビアに武器が搬送されるのを阻止するための作戦だ。この作戦はトルコ政府によれば、アラブ首長国連邦、オ-ストラリア、マルタ、南アフリカ、イギリス、アメリカが加わっている。それはトルコからの武器のリビアへの搬入を、阻止することが目的なのだ。

 この作戦に加盟している20の組織はアラブ主張国連邦の本部を置き、そこからアンマンには入り、ヨルダンのアンマンから、リビアのベンガジに飛び、相当の貨物をハフタル将軍側に渡したようだ。

そして、それはトリポリのセラジ首相側に、外国(トルコ)から武器が送られるのを、阻止する目的のようだ。これの主導組織は、ランカスター6とオパスキャピタルだ。

 これらの組織により、ハフタル軍側には南アフリカからボツワナに運ばれた、軍用ヘリ6機が届けられており、マルタからは軍事用ボートも、届けられている。これらの軍用ヘリも軍用ボートも、皆機関銃を装備している、ということだ。

 これらの組織(会社)はリビアの石油調査も兼ねているようであり、彼らの活動の目的が何であるかがわかろう。現在、リビアの石油地帯のほとんどが、ハフタル将軍側によって支配されているのだ。