『トルコ・リビアで問題多発か』

2020年5月 9日

 

 トルコがリビアのセラジ政権を、支援し始めてから、大分時間が経過したが、どうも何事につけ、うまく行っていないのではないか、と思える。トルコ政府がリビアに送ったシリアの傭兵は、機能不全ではないのか、一部はヨーロッパに移動した、とも伝えられているのだ。

 トルコが送る武器や戦闘員についても、あまりうまくはいっていないようだ。その理由は、ハフタル軍側が飛行機を使って、トルコの海上輸送を、邪魔しているからであろうし、トリポリの空港は使用不能な、状態になっているからであろう。

 そこで、トルコ政府はリビアの隣国、チュニジアと交渉して、武器と傭兵の、チュニジア経由のリビア搬送を、試みていた。しかし、チュニジアのジェルバ空港で降ろした、トルコの積荷は、リビアのセラジ政府側への、人道的医療物資ということになっていたが、どうも武器が満載していたようだ。

 トルコ政府はこのため、物資のリビア搬送に失敗した模様だ。国連は当然のことながら、リビアでの紛争を早期に終了させるために、リビアの西側政府と東側政府への、武器の供給を止める、努力をしている。

 今回のチュニジア経由の、セラジ政府側への人道援助という名の、武器輸送はこのことに抵触し、阻止されたのであろう。もちろん、これは国連の後押しがあったから、チュニジア政府もトルコに反対の強い立場を、取れたのであろう。

 もし、チュニジア政府がこうした姿勢に変更しなかったら、ヨーロッパ諸国もアメリカも、チュニジアへの圧力をかけたことであろう。これもまたエルドアン大統領の、運気の低下の兆候であろうか。

 トルコのロシアから輸入した、S400は未だに稼動していないが、それはS400の自国生産に向けた工作が、うまくいっていないからであろう。アメリカとの場合は、トルコ政府はF35戦闘機の輸入を希望しているが、アメリカ側はS400の輸入に怒り、未だにトルイコへの、F35戦闘機の輸出を、許可していない。四面楚歌であろうか。