トルコ最大の都市イスタンブールでは、4分の1の人達が、いま失業状態にある。これは最大野党CHPの『イスタンブールの労働情況』という報告書に出ているものだ、4月14日から28日の間に行われた、世論調査の結果だ。
この報告によれば、200万人を越える失業者が、イスタンブールにはいるということだ。これは述べるまでも無く、トルコ国内で最悪の状態、ということになる。イスタンブールでは3分の1の人達が、自宅勤務出来、3分の1が仕事に、行く場所がある。
しかし、中小企業は厳しい状態にあり、破産寸前だということだ。こうした厳しい状態にある企業は、トルコ企業全体の、60パーセントを占めている。それらは述べるまでも無く、トルコ国内向けの活動をしている、企業ということになる。
こうした情況で目立っているのは、観光産業であろう。トルコでは外国からの観光客の訪問が、大幅に減少している。昨年に比べ4月30日には、67.83パーセント減少し、718097人となっている。
こうしたことから、観光面での収入が、11,4パーセント減少し、金額では第一四半期だけで、41億ドルの減少だということだ。
外人観光客のトップはドイツからであり、次いでグルジアとなっている。また、トルコ国内の外人観光客の、訪問都市はイスタンブール、エデルナ、アンタルヤだ。
これは述べるまでも無く、コロナ禍によるダメージであり、ヨーロッパ諸国はこれからも、コロナ禍が増大して行くものと思われる。従って、トルコが直面する観光面での落ち込みは、これからが本番ということではないのか。