最近になって、イラクではIS(ISIL)の軍事活動が、活発化してきている。4月24日にはバグダッドの17ラマダン・モスクが、攻撃されている。それはラマダンの、最初の日でもあったことを考えると、意味が深かろう。
このことについて、PMUはアメリカの罠であり、アメリカはIS(ISIL)の攻撃を、活発化させることにより、アメリカ軍のイラク駐留を、正当化するつもりだ、と語っている。ハシド・シャアビーはイラク北部での、IS(ISIL)による攻撃についてコメントし、アルアハドTVではイラクシーア派の、アシャイブ・アハルルハックのリーダーである、カイス・アルカザリーがアメリカ政府は、イラクにテロリストを戻している。
それは、アラブ地域にアメリカ軍が駐留することに、正当化の理由を創るためだ。IS(ISIL)の攻撃はアメリカ政府の、シナリオに基づくものであり、IS(ISIL)をアメリカ軍が支援し、駐留に正当性を付けているのだ。
アメリカはIS(ISIL)のイラク侵攻を、支援することにより、IS(ISIL)はイラク国内での存在を強め、活動を活発化させるものだ、とも語っている。IS(ISIL)をイラクに呼び戻しているのは、まさにアメリカ軍駐留の正当化を、計るための作戦だということだ。
これは結果的に、イスラエルの安全に寄与する、作戦であると同時に、アラブの石油資源を強奪するためだ、ということだ。また、この7月に予定されている時期に、アメリカがIS(ISIL)の再活性化に、支援を送るということは、アメリカ軍のイラク撤退問題交渉を、前にしたものだ。
ハラカト・へズブラ・ヌジャバ組織はアメリカが、シリアからこの時期に、多数のIS(ISIL)戦闘員を、イラクに異動させていることを警告し、戦闘員たちだけではなく、IS(ISIL)の司令官たちも、移動していると指摘している。
アメリカはISISIL)の戦闘員を、シリアからイラクに移動させることに加え、軍事物資も移送し、シリアから彼らの拠点を、イラクに移しているのだ、と語っている。
アメリカ軍はイラクの各地に、多数の軍事基地を持っているが、IS(ISIL)と戦ってきたのは、アメリか軍ではなくイラクのハシド・シャアビーなどの、イラクのミリシア・グループなのだ。
ここまで露骨にアメリカとIS(ISIL)との関係を、イラク各派のリーダーたちが、語っていることは驚きだ。しかも、アメリカ軍はIS(ISIL)を支援し、イラク国内でテロを増やすことによって、アメリカ軍のイラク駐留に、正当化の理由を創る、とまで言っているのだ。
イラクに限らず、アメリカ悪玉論は、いまではアラブ全域で、正論となっている、それに反する者、例えばムハンマド・ビン・スルタン皇太子などは、今後、大衆の敵として、ますます非難される側に、立たされよう。