イラン西部のコルデスタン地域(アラビア語ではクルデスタン地域なのだが、ペルシャ語ではコルデスタンと呼んでいる)にあるIRGC(革命防衛隊)の基地に対する、クルド・ミリシアの攻撃が起り、3人の兵士が死亡し、司令官のシャキバ・サリミも死亡した。
シャキバ・サリミ司令官は同地域の、コロナ対策にも力を入れており、テロリストの掃討と、コロナ対応などで住民の安全を、確保することに努力していた、人物だったようだ。
このコルデスタン地域は、イラクのクルド・ミリシアと、アゼルバイジャン西部のテロリストの攻撃が、起る地域のようだ。一説によると、イラクのクルド自治政府がこうした攻撃を、後ろから支えている、という見方もあるようだ。
しかし、クルド自治政府から見れば、イランは大国であり、その大国の主要な軍事組織が、IRGCである以上、これにテロ攻撃をかけることは、危険極まりないと思うのだが、そこでもシーアとスンニーの、敵対感情があるのだろうか。
あるいはアメリカが、クルド自治政府に対して、そうした行動を取らせているのであろうか。中東は摩訶不思議な世界。何があってもおかしくないが、どうも釈然としないのだが。