『目立つサウジアラビアの人権蹂躙』

2020年4月25日

 最近サウジアラビアから出てくるニュースで、気にかかるものが幾つもある。それは人権などに関わるものだ。そんな記事が複数続いており、それはしかも短期間に続いているのだ。

 サウジアラビアの北西部タブークの、ホウエイテイ部族がムハンマド・ビン・サルマン皇太子の進める、石油離れのためのメガ・プロジェクト、テクノ・シテイの開発に反対し、弾圧を受けたという話だ。

 この件では、ホウエイテイ部族のアブドルラフマン・ホウエイテイが、軍によって射殺されている。このアブドルラフマン・ホウエイテイの自宅は、皇太子の進めるプロジェクトのまさに真ん中に位置したため、政府は彼の自宅を壊したために始まった、トラブルだった模様だ。

 次いで出てきたのは、人権活動家の死亡事件だった。彼は刑務所に収監されており、そのなかで受けた拷問と病気によって、死亡したと伝えられていたと思う。

 これに続き、サウジアラビアの王家の娘、と言っても56歳らしいのだが、彼女は人権活動家であり作家でもあったが、刑務所に収監されている。彼女の情況がどうなのかは、彼女が今回のラマダン月に合わせて、釈放を国王に嘆願したことによって、明るみに出たものだ。

 これら以外に継続的に行われ、伝えられているものとしては、サウジアラビアのペルシャ湾岸にある、アルカテイーフ地域のシーア国民に対する弾圧だ。彼らは逮捕され拷問され、獄死させられ、処刑されてもいる。

 サウジアラビアではスンニー派の国民から見れば、シーア派の国民は差別の対象であり、これまで、こうした酷い仕打ちが行われても、あまり問題にならなかった。しかし、今ではモバイル電話や、インターネットで情報が、外部に漏れるようになり、サウジアラビア政府としても、隠しきれなくなってきているのであろう。

 加えて、最近出てきたニュースでは、サウジアラビアの実権者にムハンマド・ビン・サルマン皇太子が就任して以来、サウジアラビアでは斬首刑が激増している、というものもあった。むごいといったレベルの話ではないだろう。 

 こうしたことがあって、イギリスではムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、サッカーチームを買収しようとすると、人権団体が反対し、失敗に終わったという話が出てきた。日本なら忖度で済まされることであろうか。そうだとすれば、日本の政府もサウジアラビア政府並、ということになるが。