『サウジ皇太子開発計画に部族が抵抗』

2020年4月24日

 サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は・石油に依存しないサウジアラビアの国家創りに向けて、意欲的な開発計画を進めている、サウジアラビアの南西部の紅海に面した地域の開発は、ネオムと命名され進展しそうだ。

 この地域はかつて、アラビアのロレンスが部族民と一緒に、オスマン帝国軍打倒に、立ち上がった場所だ。それだけに今でも、アラビアのロレンスのことを語る、部族員は少なくない。

この地域の開発計画には、5000億ドルの予算が組まれている。つまり、相当大規模なものだということだ。これはサウジアラビア2030年計画の一部だ。それにフワイテイ部族が反対しているわけだ。

 フワイテイ部族の8人は政府軍に逮捕されたが、それは軍に対する発砲を、伴った抵抗があったからだ、ということだ。しかし、フワイテイ部族のスポークスマン的な立場にいる、フワイテイ女史は、彼らには武器はなかったと主張し、従って武器を使用した攻撃など、起り得ないないと主張している。

 フワイテイ部族のメンバーの死は、葬儀の模様を写した映像が、フワイテイ女史によって公開されている。それはアブドルラヒーム・フエイテイ氏の出身地、ホライバ村で行われたということだ。

 このフワイテイ女史については、政府側はカシオギ氏同様に、暗殺すると警告しているようだ。フワイテイ部族のメンバーは、ネオム計画に反対しているのではなく、あくまでも彼らの居住地から追放されることに、反対しているのだということだ。

 このネオム計画では紅海沿岸のサウジアラビアから、ヨルダンに繋がる地域に、観光、工業などの街を建設し、30000戸の住宅も建設する、計画のようだ。なおこれはムハンマド・ビン・サルマン皇太子が進めている、、サウジアラビア2030計画の、一部をなすものだ。