トルコの中央銀行は銀行金利を、水曜日に引き下げる決定をした。これは国内の経済状況が、悪化していることに対する、対応策としての措置だった。これで、結果的に疲弊するトルコの経済を、立て直せるのかどうかは分からない。
こうした措置がとられたのは、ドルに対するトル・コリラの値下がりが、激しいことが原因だった。昨日で言うと、トルコ・リラの対ドルレートは、6.999まで下がっているのだ。まさにコロナウイルスの攻撃を、まともに受けている、といった情況なのだ。
トルコ・リラの対ドルレートが、下がることによって、トルコでは輸入物資の価格が、上がるために、全体的なインフレ現象を、引き起こし、危険性が高まっているからだ。
コロナに限らず、現在のトルコには、トルコ・リラが値下がりする、要因は幾つもある。トルコ軍のシリアやリビアへの派兵は、何の成果も挙げずに、相変わらず継続されており、その事がトルコの財政、を苦しめていることは、誰にもわかろう。
シリアにしろリビアにしろ、トルコ政府が派兵をしていることは、両国の石油資源を狙ってのものであろうが、だからと言って、たとえ戦争が勝利に終わったとしても、アメリカやヨーロッパ諸国は、トルコが両国の石油を、支配することは許すまい。
それに加えて、コロナが発生しており、観光ビジネスを支えるために、ごまかしてきた感染者数も、その嘘が通用しなくなり、相当数が感染し、死亡しているありさまだ。これでは八方塞という感じがする。
加えて、アメリとの関係もロシアとの関係も、難しい状態に陥っており、トルコはアメリカを配慮するあまり、ロシアから輸入したS400ミサイルが、使用出来無い状態にある。もちろん、トルコ政府はその原因は、コロナの感染拡大にある、と説明してはいるが、そうでないことは、誰にも分かろう。
今後もトルコ・リラの値下がりが昂進し、1ドルに対して、7トルコ・リラを超えた場合、トルコの経済はどうなるのであろうか。大きな不安が沸くところだ。それは韓国の場合も同様であり、トルコと韓国の経済破綻を意味していよう。