『中東短信イラク・トルコ』

2020年4月 7日

:ISがイラク兵4人殺害

 イラクのアンバル県のルトバ地域で、IS(ISIL)がイラク軍兵士4人を殺害した。使われた武器は軽火器と中火器だったようだ。

 イラク政府からはほとんどのIS(ISIL)戦闘員が、追放されたが、未だにニネベ、デヤラ、キルクーク、サラデン、アンバルなどでは、攻撃が続いているということだ。

 

ロケット弾イラク南部の石油地帯を攻撃

 イラク南部のバスラで、石油地帯がロケット弾による、攻撃を受けた。ロケット弾はカチューシャで、3発が使われたということだ。

 幸いにして、負傷者は出なかったようだが、午前3時の攻撃であり、攻撃されたのは住宅地域、石油のヘッド・クオーターだった、ということのようだ。

 死傷者が出なかったのは、イラク石油も、外国の石油会社も、現地にはコロナでスタッフが、ほとんどいなかったためだ。

 イラクの石油担当者は、今回の攻撃が生産にも輸出にも、影響を与えない、と語っている。現在に至るまで、今回の攻撃の犯行声明は、何処からも出ていない。

 

:イスタンブール犯罪減少だが家庭内暴力増える

 イスタンブールでは家庭内暴力が、増加傾向にあるようだ。今年3月に発生した家庭内暴力は、2493件で昨年同月には1804件であった。およそ382パーセントの増加ということだ。 

 しかし、犯罪は昨年3月には13.538件あったものが、今年同月には11578件しか、起らなかった。それは政府が不要不急の外出をせず、自宅内に留まるように、指示したからであろう。

 このことから分かるのは、イスタンブール市民の間に、フラストレーションが大分溜まってきたということであろう。同様の現象が日本でも起るかもしれない。要注意ということであろう。

 家庭内暴力は夫から妻に対する、暴力がほとんどのようだ。つまり、夫のフラストレーションが、妻に対して爆発している、ということであろう。