『エルドアン大統領また宮殿建設』
トルコのエルドアン大統領は自分を、現代のオスマン帝国の皇帝、と考えているのかもしれない。アンカラに彼が建てた大統領官邸は、ものすごいものだったが、それに続いてワン湖の水辺に、新たな宮殿を建設している。
トルコは経済苦のなかにあるのに、どうしてこうした発想が出てくるのか、不思議でならない。ワン湖の宮殿建設地域はアフラトと呼ばれているが、そこの議会議長のベイシ・ウヤヌク氏は、建設が急速に進められている、と報告している。
野党のCHPはこの地域が、環境保護地域であり、国民のリゾートに指定されている地域だ。従ってこのような建物は、建設されるべきでない、と主張している。全くその通りであろう。ワン湖はトルコ北東部にあるまさに、リゾートの中のリゾート地区であり、イランをはじめ、多くの外国人がこの地を。訪問しているのだ、
また、CHPのイスタンブール地区副議長のテキン氏は、『この計画は恥ずべきことだ、コロナが蔓延しているなかで、強硬に工事を進め、そのなかで労働者が死亡したら、どう責任を取るのか。』と非難している。
アンカラの大統領官邸は当初の予算の二倍を要したが、それは1000の部屋と、高価なインテリア調度品、華麗なデザインが用いられ、その上、周辺の木は大量に伐採されもした。
この大統領官邸が完成した、2014年の11月には、建設費が二倍になったことが、明かされている。実に馬鹿げた話ではないか。そのような無駄遣いに重ねて、大統領官邸の後にワン湖の水際に、新たな大統領のための宮殿を、建設するなど言語道断であろう。