トルコがシリアで集めたミリシア部隊が多数リビアに送られているが、これはエルドアン大統領とリビアの西側政府セラジ首相との合意によるものであろう。そのシリアのミリシアがいま大きな不満を抱えている。
当初ミリシアに対してトルコ政府は確か2~3000ドルの月給を約束していたはずなのだが、現実は全く異なり一ヶ月1000ドルだけ、しかも最初の一か月分しか払われていないということだ。
こうした不満から既にリビアを離れる準備をしている、シリアのミリシアも多いようで、彼らはアルシャアム組織を通じて、帰国するつもりのようだ。シリアのミリシアのトリポリでの先頭ぶりは実に惨めであり多くは死傷したとも伝えられている。
こうした情況の中で、シリアのミリシアは、タバコを買うにも事欠き、シリアに帰国したい、と多くが考えている、ということのようだ。以前、リビアに渡りそこからヨーロッパに、逃げ出すミリシアがいる、という話が漏れてきたが、彼らは賢かったのであろうか。
結局、今でもリビアに残っているシリアのミリシアは、ハフタル軍側の攻勢の前に、家に閉じこもり、じっと耐えているようだ。これでは何のためにリビアに来たのか、分からなくなるのではないか。多分、早晩リビアのセラジ首相から、エルドアン大統領に対して、苦情が伝えられることになるのではないか。