今世界のインターネットでは、コロナのニュースで持ちきりだ。世界の何処の国でも、コロナが発生し、死者が出ているからであろう。そうしたなかで、悲惨なのはシリアの難民キャンプであろう。水も石鹸も薬も、医者の支援も無いなかで、コロナが拡大しているということだ。
世界のあちこちの国では、コロナに効果があるとして、偽薬が流行り、間違った治療方法が、取り入れられている。その最たるものは、体力を強化し免疫力を上げる、ということで、ニンニクの効果が語られ、ニンニクの値段がつりあがっている。
オレンジやレモンも効果があるとされ、これも値上がりしている。これは主にトルコから始まった話のようで、レモ・コロンが大流行したからであろう。息苦しいときに、レモン・コロンの効果が、あるということだ。
これらはまだ罪の無い話だが、酒がコロナに効果がある、という話は死者が40人も出ているのだから、単なる迷信や偽薬の話、というわけには行くまい。それがイスラム教に敬虔なはずの、イランで起こったのだから、納得がいかない。要は密造酒の毒にやられた、ということのようだ。
こうして挙げてみると、幾らでも嫌な話はあるが、良いこともコロナのお陰で、生まれている。移動の自由が制限された結果、自動車での移動が減り、ガソリン消費量が減って、ガソリン価格が下がっていることだ。それにはロシアとサウジアラビアとの、価格戦争も影響しているのであろう。
自動車がらみでは、交通渋滞のイスタンブール市では、車の走行量が減り、交通事故が激減していることだ。交通事故による死者の数が異常に多い、イスタンブールではコロナの死者と、交通事故の死者の数が相殺している、ということであろうか。
イランではロウハーニ大統領が、コロナが大流行した結果、国民の意志が統一された、と語っている。イランでは庶民の不満が、何度と無く爆発し、反政府デモが起っていたのだから、その意味では、いまのイランは平安な、時期なのかもしれない。
こういう時は良い方向に考えよう。そして暗い気持ちを吹き飛ばそう。日本の漢方薬のなかには、多少の効果があるものが、幾らでもあるのではないか。清潔、手洗い、マスクで、日本人はある程度は、コロナから守られるのではないか。そして、不要不急の場合は、戸外に出ないことだ。