『ISがモザンビークで攻撃へ』

2020年3月26日

 IS(ISIL)がイラクやシリアでは、戦闘の役割が無くなり、次いでリビアやアフガニスタンに移動し、そこだけでは物足りず、いまアフリカの中央部で、動き始めているということは、以前にもお伝えした。

 そうしたなかで、新に伝わってきたニュースは、IS(ISIL)がアフリカのモザンビークの、ガス資源を狙い始めた、というものだった。そのためIS(ISIL)はモザンビークのガス施設に、接近しているということのようだ。

 石油のときはタンクローリーで、簡単に運べただろうが、今度はどうやってガスを密輸するのか、気にかかるところだ。一番簡単なのは、モザンビーク政府を脅して、金を取るということだろうが、それ以外にもIS(ISIL)は方法を、考えているものと思われる。

 いずれにしろ、IS(ISIL)は戦闘場所を移動し、そこでしかるべき成果を挙げつつある、ということだろう。だが、それが彼等の望むような成果を、挙げるとは考えにくい。モザンビークの気候と、アラブの気候には違いがあるだろうし、言葉の問題もあろう。

 モザンビークでの活動は、今後のIS(ISIL)の役割が、どうなっていくのかということを判断する、いい機会になるかもしれない。