『アメリカ・イスラエルがイラクに武器押し売り』

2020年3月19日

 アメリカとイスラエルの政府が、イラクに対して武器は両国から買い、他の国々からは買うな、と締め付けているということが、バドル・アルバヤデイ議員によって明かされた。

これはバドル・アルバヤデイ氏が、イラクのアルマアローフテレビとの、インタビューのなかで、水曜日に明かしたものだ。

 イラクがイスラエルやアメリカの武器を、買いたくないのは両国が、中古の武器、あるいは使用不能な武器を、押し売りしてくるから、ということだ。ひどい話だと思うのだが、現実はそのようだ。

 そのため、イラクは代表団をロシア、中国・ウクライナに送り、武器の交渉をした。条件は武器代金を、イラク側は石油で支払う、というものだった。当然これは、相手諸国に受け入れられ、武器の搬出が始まるところまで行ったのだが、そこでアメリカとイスラエルが、阻止に入ったということだ。

 アメリカとイスラエルは、武器の国際市場を支配しており、いろいろな難問を持ち出してくることになり、イラクの希望は打ち砕かれるかもしれない。イラクはロシアから、S400S300などを買いたい、と思っている。

 加えて、イラクはロシア、中国、ウクライナなどから、国境警備用の、センサーを購入することを、希望している。この導入によって、テロリストの侵入を阻止することが、出来るからだ。

 問題は現在新首相に就任した、アドナン・ズフィ氏はアメリカの国籍を有する、二重国籍者なのだ。つまり、彼はアメリカのエージェントとして教育され、最終的に首相の座に付けられた、人物だと思われる。

 この人物を首相に指名したイラクの大統領も、しかりであろうから、現在イラク政府は、アメリカのコントロール下にある、ということであろう。アメリカによるイラク侵攻以来、イラクはアメリカの支配下に、置かれたままになっている、ということだ。

 これでは、イラクがどれだけ石油を持っていても、それはアメリカの利益以外の、何物でもあるまい。国民は相変わらずの貧困生活を、続けなければ、ということだ。