『コロナ禍でイスラム教徒に大影響』

2020年3月 5日

イスラム教の中心地であるサウジアラビアでは、コロナ・ウイルスの影響でイスラム教に、大きな影響が出ている。曰く、イスラム教の小巡礼(オムラ)を中止する、という発表だ。

 オムラは通常は、ハッジ・シーズン以外にメッカを、訪問したいムスリムに認めているものであり、世界中のムスリムたちは、このオムラを楽しみにしている。資金的に余裕のある中東のムスリムは、年に何度もオムラを行っている。

 それが、今回のコロナ・ウイルス騒ぎで、禁止になったのだ。確かに多数が集まる、メッカ神殿とその周辺では、コロナが蔓延する可能性があろうし、メッカ巡礼に来たムスリムが、コロナの菌を持ち帰ることで、世界中のムスリム社会に、コロナが蔓延することになるのだ。

 もうひとつコロナのイスラム教への影響は、イランで発表されたのだが、金曜日の集合礼拝を禁止したことだ。金曜日の昼の礼拝は、ムスリムにとって最も喜ばしいことなのだが、それが禁止されたということだ。

 不思議なことに、この二つのコロナに関する決定は、宗教的に他に比べ、強い国であり、スンニー派の総本山であるサウジアラビアと、シーア派の総本山であるイランで、発せられたことだ。

 どこか国際陰謀のようなものを、感じるのだがそれはなかろう。あくまでもコロナの蔓延を、抑えるための決定であろう。だが、気になる情報が、エジプトから出ている。そもそもの情報の元は、ロシアらしいのだが、ロシアが報じた情報を,エジプトは流しているというのだ。

 それによれば、中国の武漢でコロナが発生する前に、アメリカの飛行機がコロナ菌を武漢上空からばら撒いたというのだ。こうした情報は、アラブ人やムスリムが、アメリカを信用せず、毛嫌いしていることから、あっという間に世界中のムスリム社会に、広がるのではないだろうか。

 それが新たな災害を、世界中で生み出すのではないか、と懸念される。確かにコロナ禍は、世界的な問題であり、庶民は大慌てしている。このような時こそ、冷静であってほしいものだ。