『米ISにシリアの石油盗ませる』

2020年2月27日

 アメリカ軍がシリア東部に駐留しているが、どうもこのアメリカ軍が、IS(ISIL)にシリアの石油を盗ませているようだ。これはイランのザリーフ外相が語ったものだ。トランプ大統領はアメリカ軍が、シリアのユーフラテス側の東部から撤退した後は、そこにエクソンオイル社を送り込み、石油開発をすると語っていた。

 トランプ大統領はシリアのIS(ISIL)を、掃討すると言いながら、全くその役割は果たしていない。トランプ大統領のシリアへの関心は、シリアの石油を盗むことだったのだ。そして、実際にIS(ISIL)の掃討作戦を進めたのは、ロシア軍であり、シリア軍であり、イラン軍(革命防衛隊=IRGC)だったのだ。

 アメリカ軍はイラクのバグダッドで、スレイマーニ将軍を暗殺しているが、それはきわめて卑怯で、臆病な作戦だった。アメリカはIS(ISIL)ではなく、イランのスレイマーニ将軍を、イラクのバグダッド空港を出たところで狙い撃ちにしたのだ。

 このスレイマーニ将軍という人物は、イランの革命防衛隊の第一人者であり、シリア作戦では陣頭指揮に、あたっていた人物だ。従って、アメリカにしろIS(ISIL)にしろ、この人物は最も危険な人物、ということになっていたのだ。

 このスレイマーニ将軍暗殺に大喜びしたIS(ISIL)は、お祭りを行っている。暗殺されたのはスレイマーニ将軍だけでは無く、イラクのPMUの副長官アブ・マハデイ・ムハンデスも含まれていた。