『コロナが大問題の中東諸国』

2020年2月23日

 

 コロナが大問題になっているのは、中国、日本、韓国だけではない。コロナの発生源である中国から、遠く離れた中東でも、大問題になっているのだ。レバノン、イラン、トルコ、クウエイト、エジプト、イラクなどでは対応に右往左往している。

 最初にコロナが出たのはエジプトだった。これはエジプトからアフリカ大陸全域に、拡大すると危険視されている、述べるまでもなく、エジプトを始めほとんどのアフリカの国々には、こうした伝染病に対する阻止や、治療のノウハウは無いから、問題は大きくなるばかりだ。

 しかも、このコロナには未だに治療法も薬も、見出せていない。ただ拡散するのを、座視するしかない状態なのだ。一体何処までコロナが拡大して行くのか、誰にも分かっていないのだ。

 イランでは中国人か韓国人が、持ち込んだものであろう、と思われるが、イラン人も中国を訪問していることから、誰が病原菌を運んだかは、特定出来ていない。こうなると、病原菌が入ってきた経路が、分からないために、阻止のしようもない、ということであろうか。

 イランでは既に2人が犠牲になっているのだ。多分罹病者の数はその10倍か100倍ではないのか。イランでは中国人の入国や、中国訪問は全面的に禁止されているし、間も無く韓国や日本に対しても、同様の措置がとられるだろう。

 レバノンでもコロナ・ウイルスで、罹病したケースが出ており、非常時体制に入った。同国は主な産業が、観光であること、相当経済に悪影響が及ぼう、そうでなくとも、レバノンでは長い間、政府に対する抗議デモが続いている。そうしたなかでは、罹病者がデモに参加していれば、一遍に拡大するということだ。

 クウエイトはいまの段階では、イランで罹病者が出たことに対する、警戒から空路を閉鎖している段階だが、ここでも間も無く出てくるのではないか。トルコも同様にイランとの空路を閉鎖している。トルコはイランと陸伝いになっていることと、国境地帯で活動するクルド・ミリシアがいるが、彼らはコロナなど気にしていまい。危険なコロナ菌の運び屋、なる可能性がある。

 イラクも同様に、イランとの空路を閉鎖しているし、陸路も閉鎖されることであろう。イラクはイランと隣接しており、相当の不安を抱えていることであろう。加えて、イラクにはイランの革命防衛隊が、多数出入りしていることもあり、コロナ菌が持ち込まれる可能性は、限りなく大きいのではないか、

イラク政府の不安は相当、大きいのではないのかと思われるが、イラクの一般庶民は、まだコロナの恐ろしさを、分かっていないかもしれない。この国でも政府に対する抗議デモが起こっており、罹病者がそのデモに参加していれば、一遍に拡大するということだ。

 これら各国は治療対策を、新薬の開発を試みていようが、どうにもならないのではないか。そうなると日本や中国が頑張って、治療薬の開発にまい進しなければなるまい。もちろん中国人や日本人もその新薬の恩恵を受けることになろう。