フランスのマクロン首相が、リビアの東政府のハフタル将軍を、フスに招待した。これまでも、フランスはクリストフ・ファルノ氏を送って、ハフタル陣営とのコンタクトを取ってきている。このクリストフ・ファルノ氏はフランス外務省のなかの、中東北アフリカ・セクションの責任者だ。
去る1月19日にドイツ、ドイツのンで開催された、リビアの和平のための会議には、エジプト、アラブ首長国連邦、ロシア、フランス、イタリア、イギリス、アメリカなどが参加した。もちろん当事者である、セラジ首相とハフタル将軍も参加した。会議はドイツのベルリンで開催されたものだ。
会議ではリビアの緊張を、緩和させることや、敵対感情を緩和することが、合意されている。しかし、その後も緊張は続いており、かつ、戦闘も起こっている。ハフタル将軍側はセラジ首相の本拠地である、首都トリポリを軍事的に包囲し、時折砲撃を繰り返していたが、最近になって攻撃が、激しさを増したとも報告されている。
何故これだけリビア問題に、欧米が関心を持つかと言えば、それは石油の一語に尽きる、そして、そのリビアの石油地帯は、ハフタル将軍の支配下にあるのだ。そのことが欧米の、ハフタル将軍に対する、支持や支援に繋がっているのであろう。
マクロン首相はここに来て、リビア問題の結論が見えてきている、と判断したのであろうか。ハフタル将軍をパリに招待し、フランス・リビア関係強化に踏み出したのではないか。