先日パレスチナのハマース・グループが、ビット・コインを用いて、巨額の資金を国内外に動かしている、という情報が伝わって来た。まさに時代の先端を行っている、ということであろうか。
ビット・コインでは、どうやら実態を知ることは難しく、足がつかないらしい。それだけビット・コインは大きな守秘効力を持っている、ということであろうか。これなら脱税、マネー・ロンダリング、テロリストへの送金も、足がつかなく、安全だということであろう。
イスラエル政府は当然のことながら、このハマースによる資金の移動を、徹底的に調査するであろうから、今後はビット・コインの持つ有効性が、明らかになり、その効力を失うのではないか。
もう一つ新兵器というべきか、新技術の取り入れというべき、ニュースが出てきている。それはドローンだ。ドローンが世界の戦争形態を、変えるのではないか。ドローンは世界の武器取引を、変えてしまうのではないか、という推測をこの欄で書いたのは、しばらく前の話だ。
その後、ドローンの武器としての有効性が、世界各地から出てきている。ドローンに爆弾をセットして飛ばせば、相手の警戒網をすり抜けて、攻撃できるということだ。
その最大の成功例は、イエメンのホウシ・グループによる、サウジアラビアの首都リヤドに隣接する、石油製油所攻撃であったろう。この時は安いドローンで、高額なアメリカの防空システムを、完全にすり抜けたのだから、その武器を買ったサウジアラビアには、ショックであったろう。
同時にそれは、アメリカの兵器産業界にも、ショックをもたらしたもの、と思われる。こうなると、アメリカの兵器産業界は、新しい対応策を検討しなければならない、ということだ。
今回のドローンにまつわるニュースは、トルコから出てきている。トルコもドローン生産とその輸出に、力を入れている国の一つだ。そのトルコの南東部で3人の国籍不明者(トルコ政府は明らかにしていない)が逮捕されている。
彼らは4機のドローンを、シリア国内のテロリスト・グループに、売却しようとしていたのだ。そのテロリスト・グループの名前は、明らかにされていないが、多分IS(ISIL)であろう。
これら4人の犯人たちは、イスタンブール、アダナなどで逮捕されている。それ以外にも、4人の女性テロリストが、逮捕されており、彼女たちはIS(ISIL)戦闘員の妻だ、ということだ。時代はテロの世界でも、変わっているのだ。