『米との最終戦でイランに勝算はあるのか』

2020年1月18日

  私のあくまでも勝手な予測なのだが、アメリカはイランに対して、最終戦を仕掛け始めたのではないかと思える。アメリカはイラン国内にデモを多発させ、そのデモに資金を提供し、全国規模のものにし、イランの体制を揺さぶっていく。

 イラン国民は現在の窮状が、限界に達してアメリカの策謀とも知らずに、反政府デモを繰り返す。そして遂には、イランのハメネイ体制を打倒できる、トバ口まで行くのではないだろうか。

 先にも書いたが、在米のレザ・パーレビ皇太子の動きは、それを強く感じさせる。またここに来て、ハメネイ師がモスクでの金曜礼拝で、久しぶりにイマームを勤めたという情報が、伝わってきているし、ハメネイ師は軍を擁護する発言をしてもいる。最後の段階では、アッラーと軍がハメネイ師の、頼みの綱なのだろう。

 これまでロシアは、イランの側に立って、擁護してくれて来ていたが、ここに来て、どうも様子が変だ。ロシアの内閣はプーチンの意向で解散させられ、新たな首相に就任したのはユダヤ人だ。プーチンはそれだけではなく、イランのコンピューター情報を、イスラエルに流したとも言われている。

 あるいはこうした動きは、世界全体を違う方向に、持っていくという大きな秘密の、構想があるからかもしれない。そうした流れの渦の中に、イランは引き込まれている、ということではないか。

 イランはアメリカに何が出来るのだろうか。結局は経済制裁で相当追い込まれ、軍事的にも相当のダメージを受けるのではないか。賢いイラン人はそれから未然に逃れる、つまり、大政奉還するかもしれない、ということだ。

 こうしたことを考えていると、大東亜戦争に引きずり込まれ、最後には、日本が戦争終結を幾ら望んでも、それを受け入れられず、原子爆弾を落とされたことを思い出す。あの時日本にはあれしか、選択肢は無かったのだ。

 日本は敗戦から学んだことを、イランに伝えるべきではないか。安部総理にその腹があればの話だが。その事がイラン人の大量死を防げる唯一の方法だから。だがイスラム教には自決は無い、ハメネイ師にはそんな腹はあるまい。