すわ大三次世界大戦、と世界を震撼させた、アメリカとイランの緊張は、回避されたようだ。最初に、平和のメッセージを送ったのは、イランであったろう。イランはアメリカとの戦争は、回避したい旨を伝えたのだ。
他方、アメリカも戦争はする意思が、無いことを伝えた。それはそうであろう、アメリカにとってもイランにとっても、これが戦争になれば、大きな経済的リスクを、背負うことに、なるからだ。
最初、イランがイラク国内にある、アメリカ軍基地アルアサド基地に向けて、ミサイルを発射させたとき、その数は30発と報告されたが、それが20発にな、最後には12~3発、ということになった。
しかも、そのミサイルは正確に(❓)的を外したのだ。イラン政府はアメリカ人の80人が、犠牲になったと報じたが,それは国内的な宣伝であったようだ。スレイマーニ将軍一人の死に、80人のアメリカ人の死は、十分以上にイラン国民の、留飲を下げたことであろう。
しかし、今回のイランの攻撃で、分かったこと、イランの武器製造と、その操作技術が、極めて高いという印象だ。ミサイルは少しの距離を開けて、アメリカ軍の重要施設を、皆外して見せたのだから。
これでアメリカもそう易々と、イランには手を出せなくなろう。トランプ大統領もイランとこれ以上、緊張を高めるつもりはな、と言ったが、それは本音であろう。
もし、アメリカが次にイランを攻撃するとすれば、それはイランの核施設を狙ったものとなろう。それは極めて危険なことだ。いままでも何度も語られてきたように、それは地中にあることから、バンカーバスターのダブルサービスが、必要となろうし、場合によっては小型核爆弾が、使用されるかもしれない。
そんなことになれば、たとえアメリカが勝利したとしても、世界中から非難を、受けることになろう。そんな愚かな計算は、トランプ大統領がするわけはない。彼は意外に賢い人物なのだ。
結果的には、大山鳴動鼠一匹の閉幕、ということかもしれない。そうあってほしい。この危機の中で、サウジアラビアを訪問する安倍総理は、幸運の持ち主であろう。彼はサウジに行って「私はイランを説得する、あなたはアメリカを説得して、この危機を乗り切ろう。」と言えるからだ。
これでサウジアラビアのメンツは立ち、安倍総理のメンツも立つことになろう。幸運の女神は安倍総理に、微笑んだということだ。