レバノンのヘズブラの党首ナスラッラーは『アメリカは我々を殺すことが、最大の罰であるが、我々は特攻で死ぬことを、価値と考えている。』と語った。彼はまたスレイマーニ将軍が暗殺された日、地域の歴史が変った、とも語っている。これがまさにアメリカの、新戦争なのだとも。
もし、スレイマー二将軍の死が報復なく終われば、地域住民は怒りに爆発しよう。その時中東地域に展開する、アメリカの軍艦、軍事基地、兵士たちは、アラブの標的となろう。アメリカはスレイマーニ将軍と、ムハンデスを殺害した、報復を受けよう。これで平等なのだ。
スレイマーニ将軍の死は、大きな精神的ショックを、アラブ人に与えている。ケルマン州の工作は失敗に終わり、トランプの作戦はレバノンでも、イエメンでも、シリアでも失敗し続けている。トランプはイラン体制の打倒を目論んでいたのだ。
トランプはイランとの戦争が、容易でないことを、十分分っている。イスラエルはシリアで、スレイマ-ニ将軍を殺害することが、出来たはずだ、スレイマーニ将軍は隠すことなく行動していた。だが、イスラエルは彼を殺害するのは、アメリカに任せたのだ。
イランは報復を考えており、地域の組織や国家と、協力体制を組みつつある。地域は新しいフェーズに入ったのだ。彼らは我々を殺すことを、目的としているが、我々は特攻によって死ぬことを、最高の名誉と考えている。
スレイマーニ将軍暗殺は、アラブ人の間では、大きな怒りとなっていることが、このナスラッラーの発言から、理解できよう。そして、それは確実に報復行動を、アラブ側に呼び起こそう。
アラブ側の報復攻撃は、アラブ各国で起ころうし、その対象はアメリカの軍人や、外交官ばかりではない。一般人も攻撃の対象となりうるのだ。加えて、報復は欧米諸国でも、起こりうるのだ。しかも、それはアラブ人だけとは限らない。反体制のアメリカ人やヨーロッパ人による、攻撃にも結びつくのだ。