『ISのアフガニスタン移送は危険と露イラン』

2019年12月19日

 

 イランで開催された、地域安全保障会議の席上で、ロシア代表のニコライ・パトローシブ代表が、重要な発言をしている。この会議には、ウズベキスタン、中国、インド、タジキスタン、アフガニスタンからも、代表が参加した。

 

 イラクとシリアにおける、IS(ISIL)の活動は敗北し、この戦闘員をアフガニスタンに移送している国があり、そのことは、中央アジア諸国や周辺諸国にとって、危険なことだと言ったのだ。

 

 アフガニスタンには現在、25004000人のIS(ISIL)戦闘員がおり、彼らはイラクとシリアから、全て移送されてきたのだ。ハメネイ師もアメリカはイラク、シリアに次いで、アフガニスタンを自分たちの、コントロール下に置こうとしている、と非難している。

 

 アフガニスタンの危険性は、IS(ISIL)戦闘員による、テロ行為だけではない。アフガニスタンはヘロイン・マリファナなど、麻薬大産地であり、テロリストたちはこの麻薬取引で、6億ドルの資金を得ているのだ。しかも、この麻薬の生産はこのところ、増加していると報告されている。

 

 麻薬による被害は、ロシアでもイランでも増えている。述べるまでもなく、そのほとんどはアフガニスタンで、生産されたものであり、アフガニスタンからヨーロッパにも、流れているのだ。

 

 この麻薬の流れを、何としても阻止しなければならない、というのがロシアとイランの、立場であろう。そうしなければ、ロシアもイランも、国内がガタガタになってしまう、危険性が高いのだ。

 

 述べるまでもなく、この麻薬の密輸については、IS(ISIL)が主なデー

ラーとして、動いているということであり、これまでも、CIAが麻薬の運搬に関わっていた、という情報は何度と無く、流れている。