『中東短信』

2019年11月24日

:アメリカのドローンリビアで撃墜

 アメリカ軍のドローンがリビアで、撃墜されたようだ。つまり、アメリカはリビアの内戦に、介入しているということだ。それではアメリカは、リビアのどちら側を支援しているのか、ということになるが、どうやら西リビア政府、つまり国連が認めているセラジ政権を、支援しているようだ。

 

 アメリカ政府はこのドローン撃墜を、ごまかすためであろうか。アメリカはリビア国内のIS(ISIL)を、攻撃する爆撃を行っている、と説明している。アメリカによれば、IS(ISIL)の戦闘員40人が、アメリカ軍によって殺害された、と発表している、

 

 同じように、イタリア軍のドローンが、トリポリの東で東リビア政府側、ハフタル軍によって撃墜されてもいる。

 

:トルコはアメリカとS400で問題

 

 アメリカはトルコが、ロシアのS400ミサイルを輸入し、配備することを希望しているが、アメリカはこれに反対している。その結果として、アメリカは同国製のF35戦闘機の、トルコ向け輸出を止めている。

 

 これに対し、トルコのアカル国防相は、S400は必ず配備すると語り、もし、アメリカがF35戦闘機の輸出を、認めないならロシアのソユーズ戦闘機の、輸入を検討することを、語っている。

 

 こうした情況が進めば、トルコはいまよりもロシア側に、接近していくことになろう。またトルコとアメリカの対立は、他のアラブ諸国の間でも、ロシア製武器への評価が高まっており、アメリカの独壇場となっていた、アラブのアメリカ製武器市場が、ロシアに傾いていくということだ。

 

:トルコ軍クルド・ミリシア戦闘

 

 トルコ軍とクルド・ミリシアが、シリア北部で戦闘を、展開しているようだ。詳細は知らされていないが、トルコ軍兵士3人が死亡し、20人が負傷したとトルコが報じている。これと同時に、トルコ軍はクルド・ミリシアが33000個の武器を、入手しっていたが、トルコ軍がこれを奪った、と伝えている。

 

:トルコがダハランに70万ドル送る

 

 トルコ政府はパレスチナの元幹部、ダハラン氏に対し、70万ドルを送った、と報じられている。この人物は元ガザ地区の、治安トップだった人物であり、ポスト・アッバースと語られていたが、後にパレスチナ政府幹部の暗殺を、考えていたことが暴露され、欠席裁判で受刑が決まっている。

 

 彼ダハランは、現在アラブ首長国連邦の、保護下にあるが、イスラエルのためにスパイ活動をしている、といわれている。その人物にトルコが、70万ドル送ったということは、トルコがイスラエルとの関係修復を、考えているからであろうか。同時に、アラブ首長国連邦とイスラエルとの関係が、緊密であることが分かろう。