最近嫌な予感のようなものを感じている。その原因はアメリカの信用が、落ちているということにあろう。アメリカはアラブに手を出し、相手の富を奪うことに真剣であり、相手の国が安定し、繁栄するこことは、考えていないのではないか、ということだ。
アメリカの兵器に対する信用度も、下がっているようだ。サウジアラビアが1000億ドル以上も出した、アメリカから購入した武器は、サウジアラビアの石油施設を守るのには、、何も役にも立たなかったのだ。
そのため、サウジアラビアはサウジアラビアを縦断する、、主要なパイプ・ラインの破壊や、首都リヤドのそばにある、製油所をイエメンの、ホウシ・グループに破壊され、生産量が半減し、やっと最近回復した、と言われている。
サウジアラビアはこうしたことから,そろそろイエメン戦争は止めよう、という方向に動き出したようだ。このイエメン戦争も、もとはと言えば、アメリカがけし掛けたものであり、サウジアラビアはこの戦争のために、アメリカから膨大な武器を、購入している。
サウジアラビアはイエメンの正当政府と、反政府派の和平を仲介し、、次いでホウシ・グループとの和平交渉を、始めたと報じられている。ホウシ、・グループと言えば、背後にイランがいるとされており、サウジアラビアの仇敵であろう。
同時に、アアブ首長国連邦もイランとの、和平につながる交渉を、始めているようだ。アラブ首長国連邦は、そろそろイエメンからも、手を引く模様でもある。どうやらアラブ湾岸諸国は、イランとの関係修復に動き始めた,,ということであろうか。
もうひとつ気になるニュースは、カタールで開催されるガルフ・カップに、サウジアラビアやアラブ首長国連邦、そしてバハレーンが,参加を決めたことだ。これは大きな変化であろう。サウジアラビアはカタールが、イランとの関係改善を進めている、として敵視していたからだ。
もしかしたら、サウジアラビアやバハレーン、アラブ首長国連邦は、カタールを仲介者として、イランとの関係回復、少なくとも、緊張緩和を進めることを、考え始めているのではないか、ということだ。
この想像が正確であれば、早晩、アメリカはサウジアラビアなど、湾岸諸国に新たな圧力を、かけ始めるであろう。それに対して、アラブ湾岸諸国は、どう対応するのか見ものだ。また、その際にイランがどう動くのかも、関心が持たれる。