『サウジアラビアホウシ・グループと交渉』

2019年11月 7日

 

 先にイエメンの政府と反政府派が、和平交渉を始めた話を、お伝えしたが、その中でこの合意はあまり意味がない、何とならば、その両派は似たようなものであり、本当の敵同士ではないからだと書いた。

 ところがここに来て、サウジアラビアがホウシ・グループと、和平交渉意を始めた、というニュースが伝わってきた。ホウシ・グループはイランの支援を受ける組織であり、これまでサウジアラビアの石油施設に、ドローンやミサイル攻撃を仕掛け、サウジアラビアの石油生産の、半分を止めたこともあった。

 そのホウシ・グループとサウジアラビアが、和平交渉を始めたのだから。これには大きな意味があろう。しかし、ホウシ・グループからはまだ何のコメントもない。しかし、アメリカもホウシ・グループと交渉を始めている、と伝えている。

 昨年になって、サウジアラビアとホウシ・グループは、ホデイダで和平交渉を進め、最終的にはスエーデンで、和平が正式に合意されたということだ。だが、その後もホウシ・グループによる、サウジアラビアへの攻撃が、今年9月にも起こっている。 

 このことについて、ホウシ・グループはなんのコメントもしていないが、アメリカはその裏にイランの意向がある、と言い出している。それはそうかもしれない。ホウシ・グループを裏から操縦しているのはイランなのだから。