バグダーデイがアメリなの特殊部隊に襲撃され、殺されてからすでに大分時間が経過している。しかし、バグダーデイはやはり今でも、ニュースバリューとしては、大きいのであろう。各国のジャーナリストは、何とか新しい、バグダーデイに関する、情報を探り当てたい、と考えているようだ。
ここにご紹介するニュースは、イスラエルのエルサレム・ポストによるものだが、そのエルサレム・ポストによれば、バグダーデイとIS(ISIL)の戦闘員たちは、トルコに守られていたというのだ。
トランプ大統領はシリアのクルド・ミリシア(YPGやSDF)が、バグダーデイに関する情報を、提供してくれたことに、感謝している。
しかし、実はIS(ISIL)を支援していたのは、トルコのMIT(情報機関)であり、このMITはIS(ISIL)に対して、武器を供与し、資金を与え、ロジステック・サポートもしていたのだ。そのうえ、トルコの南東部に位置するサンヌルウルファには、IS(ISIL)戦闘員負傷者専用の、医療施設があったのだ。
そのサンヌルウルファのIS(ISIL)専用病院には、エルドアン大統領の娘が、折々慰問に行ってもいたのだ。
2014年委IS(ISIL)が活動を展開し始めると、多くのヤズデイやクルドの住民が、犠牲になって行った。アフリン、アッザーズ、バブ、ジャラブルス、イドリブなどの街は、片っ端から襲撃されることとなった。
そして遂には、イギリスと同程度の面積の土地が、IS(ISIL)によって、シリアとイラクで占領されたのだ。そのIS(ISIL)戦闘員の訓練も資金も、全てがトルコによって提供されていたのだ。
バグダーデイはトルコの国境から、5キロ離れたシリア側で、攻撃を受け殺されたが、それ以前の段階で、トルコは何とか彼を救おうとしたのだが、バグダーデイはそれを聞かず、IS(ISIL)の再建策を、練っていたということだ。
バグダーデイが殺された地域に、沢山の地下トンネルが掘られていたが、その多くはアメリカ軍の空爆で破壊されていた。そのトンネルを使えば、あるいはバグダーデイは死なずに、トルコに逃れられたかもしれない。
こうした経緯から、バグダーデイ殺害後、アメリカ政府はトルコにも感謝したが、実はアメリカはトルコを、全く信用していなかった、ということだ。