大悪党がいると、ここまで居直れるものなのであろうか。アメリカはシリアを支援し、IS(ISIL)をシリアから追放し、クルドを支援すると宣言してきていた。しかし、実際にIS(ISIL)を相当したのは、」ロシア軍とシリア軍であって、アメリカ軍ではなかった。
アメリカがシリアでやったのは、偽旗作戦をホワイト・ヘルメットを使ってやり、シリア政府を悪者に、することだけだったのではないのか。IS(ISIL)に対しては、空から軍事物資を投下して、支援していたのではなのか。
これまでは危険なので、書かなかったが、欧米の専門家の間から、少しずつ情報が流れ始めているので、大丈夫だろうという判断をし、今日の報告を書くことにした。それはまさにアメリカのシリアにおける、犯罪を証拠付けるものだ。
アメリカはシリアのユーフラテス川東岸一帯を支配しているが、。ここは石油が埋蔵されている地域であると同時にガスもまた埋蔵されている地域だ。そこにアメリカは居座り、こともあろうにそこからSyriaの石油やガスを盗掘し密売しているのだ。デルズールなどは大産油地域なのだ。
そのアメリカがシリアから盗み、密売している石油による収入は、月額にして3000万ドルだというのだ。もちろん、それとは別に、ガスの密輸による収入が、これに加算されることになろう。ちなみにシリアの石油生産原価は、38ドルということだ。
最近になって、トランプ大統領は居直ったのか、勘違いしたのか、10月21日の会議の席で『シリアの石油の採掘はエクソン社に任せようと思う。』と語っている。勘違いしては困るのが、シリアはアメリカの領土ではないということと、シリアはアメリカ軍の駐留を、許可していないし,依頼もしていないのだ。
言ってみれば、強盗が突然人のうちに入り込み、そこにある金は俺のものだ、と言っているようなものだ。お前らそれを分捕り分けていいぞ、と強盗の親分が言っているのと、同じではないか。
さすがにこれについては、法律家たちの間から、どう見てもアメリカには、シリアの石油を奪う正当な権利はない、という意見が出始めている。それにもかかわらず、アメリカがシリアに居続けるのは、クルド人を守るためだ、という理屈のようだ。
そのクルド人の保護ですら、今回のアメリカ軍のシリアからの、部分撤退はクルド人に、アメリカに裏切られという感情を、爆発させている。撤退するアメリが軍に対して、クルド人たちはジャガイモを、投げつけたということだ。
最近になって、中東では第二のサイクスピコが交わされた、という情報が流れている。これは、ロシアのソチで開催された会議のなかで、ロシアとトルイコが、シリア北部の切り離しと、そのトルコへの併合を認めた、とされているからだ。
これでは、クルドの建国への夢は、遠ざかったということであろう。ロシアはクルドとシリアに対して。トルコが設定した安全地帯から、出て行けと言っているのだから。