『バグダーデイ死亡という情報と今後』

2019年10月28日

 IS(ISIL)のリーダーであるバグダーデイが、トンネルの中で子供たちと、自爆して死亡した、というニュースがアメリカから伝わってきた。何事にも何人にも、終わりがあるのだから、仕方のないことであろう。

 しかし、アメリカとは文化的レベルの、極めて低いレベルの国であることを、強く感じざるを得なかった.トランプ大統領はバグダーデイの死について、『臆病者』『犬のような死にざま』などと公言し、嬉嬉としているのだ。

 そのトランプ大統領の発言を聞いて、アメリカ国民も喜んでいるのであれば、歴史の短さによるというよりも、アメリカの国土がそうした性格を、国民の間に創り出すのであろうか。たとえ憎むべき相手だとしても、そうした言い草はないだろう。日本人なら決して口にしない、一言であろう。

 さて、そのバグダーデイが死亡した後、ISはどうなっていくのであろうか。多分、アルカーイダと同じ様な形に、なって行くのではないか。アルカーイダはアフガンを離れ、ビンラーデンがアメリカの特殊部隊に殺された後、アラブ各地に新しい組織を誕生させている。曰く、マグレブのアルカーイダ。イエメンのアルカーイダ、湾岸のアルカーイダ等というという組織だ。

 今後は、マグレブのIS、アフリカのIS、東南アジアのIS中央アジアのIS、ヨーロッパのISなどが誕生しよう。何せアメリカに言わせると、IS(ISIL)300億ドルの資金と、3万人を超える戦闘員を、いまでも抱えているのだから、そう簡単には終わるまい。

 問題は、今回のトランプ大統領の宣言により、バグダーデイが殺害されたということになり、アメリカはイラクとシリアでは、IS(ISIL)を必要としなくなった、ということだ。しかし、それ以外の地域では、今後必要性を高めていこう。

 さて、バグダーデイの死について、各国はどう言っているのであろうか。ロシアはバグダーデイの死を確認する、何の証拠も示されていないと語り、信用していないようだ。

フランスはバグダーデイの死はIS(ISIL)にとって、きついボデーブローであろうが、現段階ではIS(ISIL)との戦いの、一段階でしかない。

 イラクはIS(ISIL)から最も被害を受けた国だが、バグダーデイがシリアのイドリブにいることを、知っていたと語っている。

 イランはバグダーデイ殺害で、IS(ISIL)のイデオロギーが、消えたわけではない。彼らはいまでもアラブのペトロ・ダラーに、支援されている。アメリカは彼らの創り出した者を、殺したに過ぎない。アメリカの来年の大統領選挙宣伝には、このバグダーデイの死が、大きな意味をなそう。

 世界各国の反応は、余り興奮しておらず、バグダーデイの死に、疑問を抱いている国が、少なくないようだ。そこまでアメリカの信用は、落ちているということであろう。