アメリカがシリアのSDFに、大型支援を送っている、という情報が流れて来た。それによると、アメリカはイラクの北部セマルカから、ポントン橋を通りチグリス川を越えて、武器を運んだというのだ。そして、それはSDFの支配するハサカ、ラッカ、デルズールに運ばれたのだ。
それは、トラック175台で武器や弾薬を、SDFに送ったというのだから、大量としか言いようがあるまい。しかも、その前の9月15日には、150台のトラックで、武器を送りつけているのだ。3月以来アメリカは、3000台のトラックでSDFに、武器を送っているのだ。
一体アメリカは何を考えて、こうした大規模な武器支援を、SDFに送っているのであろうか。述べるまでも無く、SDFはトルコのPKKとつながる、クルドのミリシアであり、SDFへの武器支援は、トルコにとっては極めて、危険な動きであろう。
この情報にあわせて、SDFへのアメリカの武器支援は、シリアのIS(ISIL)に対抗するものだ、と言っているのだがそれは事実であろうか。シリアにとってもSDFへの武器支援には、問題であろう。
国連安保理のバシリナ・ベンズヤ将軍は、SDFがシリアのデルズール、ラッカ、ハサカ、アレッポなどで、テロリストを訓練していると言うのだ。
アメリカはイスラエルと協力して、シリア国内の反政府勢力、に支援を送っているということも事実だ。そのなかにはIS(ISIL)も含まれている。
今後、トルコはアメリカの意志とは違う、シリア対応を始めそうだが、その場合の攻撃対象は、SDFが主要となろう。そうなれば、今回アメリカが送った大量の武器は、対トルコ戦で使われるのが、主だということになろう。トルコの苦戦が予想される。