『ISは何処へ行ったのか次の作戦は』

2019年9月18日

  このところ、しばらくIS(ISIL)に関する情報が、出てこなくなった。嵐の前の静けさなのかどうか。少なくとも、IS(ISIL)が急に体力を落とし、活動を諦めたとは、考えられない。何かとんでもない計画を、立てているところだ、と考える方が正解ではないか、と思われる。

 

 私の嫌な予感では,IS(ISIL)がサウジアラビアに対して,攻撃を計画しているのではないか,ということだ。以前に報告したと思うが,IS(ISIL)は既に、イエメンに潜入しているのだ。イエメンからなら幾らでの協力者がおり、サウジアラビアに対する攻撃は、簡単であろう。

 

 最近、イエメンのホウシ・グループが実行した、サウジアラビアの製油所に対する攻撃は、世界中で問題になり、未だに続いている。それに加え、アメリカは真犯人をイランと決め付け、充分に証拠が出たら、攻撃すると息巻いている。

 

 問題は、アメリカにもイランにも、戦争を起こす気はない、ということだ。だが、アメリカとしては、サウジアラビアとの関係から、何らかの行動を、起こさなければなるまい。そうなると、IS(ISIL)は失地挽回と宣伝のために、サウジアラビアに対する攻撃を、仕掛けるかもしれない。

 

 つまり、アメリカとイランの軍事衝突、というテーマから世界の耳目を、ずらそうとして、IS(ISIL)にとんでもない攻撃、をかけさせるのではないか、ということだ。石油という世界のエネルギーの供給に、大問題が発生すれば、おのずと世界はその方に、目を向けよう。

 

 石油輸送のパイプラインや製油所、備蓄用タンク、積出港、と攻撃対象は幾らでもある。そして、最も世界の耳目を集めるのは、人的被害であろう。既にサウジアラビアの首都リヤドへの、攻撃が話題に上り始めている。リヤドへの攻撃が実行されれば、人的被害は、大変な数に上ろう。

 

 そうなれば世界の注目は、IS(ISIL)によるテロ攻撃に、集中しよう。そうなることの無いよう、祈るばかりだ。