『カシミール問題ISに機会与えるか』

2019年9月14日

  インドとパキスタンとの間で、長い間問題となってきていた、ジャム・カシミール問題がここに来て、注目を集めている。それはインドがジャム・カシミールを自国領土に、併合しようとしているからだ。

 インドはジャム・カシミール地域に軍を派遣し、一触即発の情況になっている、パキスタン政府に言わせると、ジャム・カシミールの住民は、厳しいコントロール下に、あるということだ。それでもジャム・カシミールの首都、ムザッファラバードでは抗議デモが、起こっている。

 パキスタンのイムラン・カーン首相は、死を恐れないジャム・カシミールの住民を、黙らせ打ち負かすことは不可能だ、と語っている。ジャム・カシミールの住民の多くが、ムスリムであるため、このインドの介入に対しては、ジハードが立派に成立するからだ。

 そこで出てくるのが、インドの10億人の人口に対抗する、世界のムスリム総人口は12・5億人だ。このムスリムがインドに対するジハードを、起こすというのが、イムラン・カーン首相の主張するところだ。

 彼イムラン・カーン首相は近く、国連総会に参加するが、その折にジャム・カシミール問題を、世界に訴えるつもりでいる。彼はインドと戦争したくは無いが、『もし、インドが戦争に訴えるならば、それに対する対応はする。』と語っている。

 インドにもあるがパキスタンにも、核兵器はあるのだ。もし戦争にでもなり、核兵器が使用されるようなことになれば、この問題はたちまちにして、世界戦争を引き起こす可能性のある、危険なものとなろう。

 問題はこのインドとパキスタンとの間で、起こっているジャム・カシミール問題が、IS(ISIL)に絶好の機会を、与えるのではないか、ということだ。IS(ISIL)は2年ほど前(?)からインドに入り、インドのムスリムをリクルートしている。つまり、IS(ISIL)はインド国内の情況を、正確に把握しているということだ。

 ムスリムの領土が、他の宗教徒に侵攻された場合は、ジハードが立派に成立するのだ。この問題が長期化し危険度を増していけば、世界中からジハードの戦士ムジャーヒデーンが集まることになろう。その中にはIS(ISIL)の戦闘員も加わるということだ。