『ダウトール新党結成ならず』

2019年9月14日

 トルコの元首相であるダウトール氏は、与党AKPから離党し、新党を結成するを始めていたが、つい最近、ダウトール氏はAKPwo、党から追放される形で、金曜日に離党した。

 

 多分、相当の圧力がエルドアン大統領から、かかっていたのであろう。その辺の事情について、ダウトール氏は何も語っていないが、思い切ったエルドアン政治に対する、批判をしていた結果であろう。

 

 ダウトール氏はエルドアン大統領が、自分の次男ベラトを、財相に就任させると決めたとき、真っ向から反対し、国家は個人、家族のものではない、と語って批判していた。

 

 ダウトール氏は元学者であり、静かな性格の人物であったが、その事が彼のイメージを、弱いものにしていたのかも知れない。トルコのような社会では、強烈に自分を前に押し出すような人物で無ければ、なかなか人気を集めることが、出来ないのだ。

 

 60歳になったダウトール氏は、これからどうするのであろうか。トルコの60歳は日本で言うと、70歳という感じなのだ。彼は離党後に、我々にはトルコに対する歴史的責任があるといったが、どうその責任を果たすのであろうか。